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須走口〜御殿場口へのお中道

須走口から御殿場口へのルートを紹介します。
江戸時代から歩かれていたお中道を通るルートです。

ただ、昭文社の山と高原地図等には記載のないルートです。
公的に整備されていません。

落石の可能性もありますので、地図の読める上級者もしくは山岳ガイド同行以外は通行しないでください。

                                   Photo by 富士半蔵

須走口五合目東富士山荘です。
ここの名物「きのこ蕎麦」を食べてから出発しましょう。
富士山の天然きのこが大量に入ってます。
須走口登山道入り口です。安全登山祈願をお忘れなく。
   途中咲いているトリカブトです。
花、茎、葉、根のすべて猛毒です。

須走口は樹林帯がスタートです。
貴重な植物がいっぱいあります。

きのこもたくさんありますが、眺めるだけで上に向かいます。
   1時間半ほどで新長田山荘です。さらに須走ルートを50分登ると、瀬戸館2700Mに到着します。

須走口五合目が2000Mですから、700M登ったことになりますね!

さて、瀬戸館から先で須走ルートから外れます。
   瀬戸館を通り過ぎて50M最初の右カーブ。
ロープの先が少し広くなっています。
   後ろを振り返るとこんな感じ(←写真)。ここがお中道の入口です。
   瀬戸館を振り返った広場の奥に、胸の高さぐらいの藪があります。
その隙間に入って行きます。
   藪は少しの距離で、すぐに見通しの良いザレ場に出ます。

ここから目をこらしてよく見ると、踏み跡や、ペンキのマークが見えます。
シーズン初めは、踏み跡が分からないかもしれません。

ペンキのマークを確認してください。
多少の上り、下りを繰り返しながら移動します。
   須走口の下山道に出ます。
下山道は、登山道より御殿場口側(西側)にあります。

下山道ですから、登ると足をとられて大変です。必ず登山道から行きましょう。
   須走口下山道を超えたところから、ザレ場となり、そこを進みます。

浮石が多数あるので、落石に注意してください。

落石を起こすと、須走口下山道に落ちてしまいます。慎重にゆっくり歩いてください。

また自分に向かってくる落石があるかもしれません。

お喋りは禁止!

耳を澄まし、進行方向の斜面上部を見ながら進んでください。
   須走口のブル道に出ます。

落石注意は続きます。

ヘルメットは必ず着用してください。
   須走口のブル道を過ぎてから、沢を渡ります。
沢には、目印のペンキがついています。

沢と言っても水が流れているのは、雪解けシーズンぐらいです。地図にはっきり載っているのは、不浄流しの沢です。

この沢は、雪解けシーズンに五合目付近で、幻の滝になります。ゴールデンウィークぐらいから、幻の滝が見られます。

但し、雪温の上がる昼過ぎにならないと水は流れないので、幻の滝を見たい方は時間調整が必要になります。
  こちらは先程の沢の次にある、2本目の沢です。
   沢の近くには、このような目印もあります。

沢の写真だけでは、少々分かりづらいかもしれません。

また、雪解けの際、えぐれてしまい、その形状が大きく変わっている可能性もあります

しかし、沢付近には、たくさんのマークがありますので、良く見て下さい。

天気が良ければ、須走口、御殿場口五合目の駐車場が見えますので、自分がどれぐらいの距離を進んだのか確認することができます。
  山の天気は変わりやすく、ガスが出れば何も見えなくなります。

目安として、瀬戸館から御殿場ルートまで、約1時間です。

天気が良ければ、山頂を仰ぎ見て、下は山中湖、箱根、沼津などが見えます。

急斜面の中を、ほぼ水平に移動します。落石もかなりあります。景色を眺めつつ、耳は常に上の方を気にして下さい。
また、自分も落石を起こさないよう、細心の注意が必要です。
   御殿場口登山道に合流する前に、石積みがあります。

昔何か建物があった場所です。
木の柱が立ってますので、天気が良ければ目立ちます。
   この石積みから約100メートルで、大きな岩があります。
   その大きな岩を超えると、御殿場口のブル道に出ます。
半蔵が通勤に使っている道です。

ブルに注意して横断してください。
   ここまで来ると、もうすぐです!
   この矢印がある岩を過ぎれば、
   御殿場登山道(道標G-055付近)に合流します。
ここの標高は、2700Mで、瀬戸館と同じ高さです。

ここから90分登れば、わらじ館に到着です。

須走口五合目〜わらじ館のコースタイムは、4〜5時間となります。

このルートは、ほとんど知られることのないルートですので、当然ながら途中で人とすれ違うこともありません。
また、正規のルートではないので、自己責任で登れる上級者(山岳保険加入)、それ以外は山岳ガイドを依頼してください。


ガイドについては、わらじ館で手配、紹介可能です。
希望者が多ければ、わらじ館独自のツアー(瀬戸館〜わらじ館のみ)を企画しようかと考えています。

毎年の雪解け次第で、状況は大きく変わります。
このルートを歩いてみたいとお考えの方は、状況を把握しておきますので、お問合せください。


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