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須走口登山道 完全攻略

須走口5合目は標高2000mですが、他の登山道と違い樹林地帯から登山開始する、景色の変化が楽しい登山ルートです。
本8合目(3400m)付近で吉田ルートが合流してきますが、そこまでは登山者も少なくゆったりと登山する事ができます。
吉田口に比べると山小屋の数は少なめですが、コースタイムや体力的には、それほど大きな差はありません。

須走口山頂から、火口の周りを約3分の1周(30分)すると、御殿場口山頂、富士宮口山頂、剣が峰に行く事ができます。
登りは須走口、下りは御殿場口、富士宮口からという登山ルートも(その逆も)お勧めです。

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プリンスルート(後半)


                                   Photo by 東風

須走口5合目

須走口5合目には「菊屋」と「東富士山荘」の2軒の山小屋があります。

「キノコ料理」が名物で、各山小屋で工夫を凝らしたキノコ料理を食べる事ができます

古御岳神社

登山道に入るとすぐに古御岳神社があり、その奥の森の中に登山道が続きます。

ここから本6合目まで、富士山登山道の中では、唯一の樹林地帯からのスタートとなります。

樹林地帯

樹林地帯に入ると木々に囲まれて周囲の景色が見えませんが、5合目(小富士)から見ると、樹林地帯の中には長田山荘(鯉のぼりが目印)、瀬戸館があることが分かります。

長田山荘の上に見える白い筋は須走口の下山道(砂走り)で、7合目から5.5合目まで続いています。

6合目

須走口5合目から樹林地帯を通り、約80分で6合目(標高2400m)に到着します。
須走口6合目には「長田山荘」があり、晴れた日には登山道から「鯉のぼり」を見つける事ができます。

ここから「コノスジ中途道」を通り、富士吉田口6合目に移動できます。(コノスジ中途道
山頂から分岐地点で間違って須走口に下山した方は、このルートで吉田口に帰ることができます。
本6合目

長田山荘から40分ほど登山すると、本6合目(標高2700m)「瀬戸館」に到着します。    
瀬戸館のお勧めは「ゆで卵」で、ベンチにもヒヨコが飾られています。

瀬戸館から3分ほどのところに「御胎内浅間神社」があります、瀬戸館の横を抜けるため参拝する方は瀬戸館の方に断ってから通行してください。

ここから「お中道」を通り、富士吉田口6合目に移動できますが、、、(お中道
ルートがあまり整備がされてなく、所々崩れているのでお勧めできません。移動は「コノスジ中途道」をお勧めします。
 
登山道

瀬戸館を過ぎると、他の登山口と同じような、溶岩に覆われた登山道を歩くことになります。

天気が良い日は瀬戸館から上を眺めると、登山道に沿って 大陽館 -> 見晴館 -> 下江戸屋 -> 上江戸屋 -> 御来光館 -> 9合目の鳥居 -> 山頂 まで見渡すことができます。

下江戸屋の右上には、吉田口の山小屋も見えます。

7合目

瀬戸館から60分ほどで、7合目(標高2920m)「大陽館」に到着します。
大陽館の営業期間は6月1日から10月中旬(初雪が降るまで)と、富士山の山小屋の中でも一番営業期間が長い山小屋です。

大陽館では夕食に「ハンバーグと豚汁」が出ます(豚汁はお代わりもできるそうです)。富士山で夕食にカレーライス以外の食事を提供している山小屋はここだけです。
(筆者は「豚汁うどん」をよく食べます。)

本7合目


大陽館から30分ほどで、7合目(3200m)白い鳥居が目印の「見晴館」に到着します。

建物はたびたび改修されているため新しいです。

8合目

見晴館から30分ほどで8合目(標高3350m)「下江戸屋」に到着します。
昭和63年に皇太子殿下(平成の天皇陛下)が富士登山をした際に宿泊されました。(翌日は天候不良で引き返しました)


この付近で下山道が「吉田口方面」と「須走口方面」に分岐するため、間違って違うルートに下山しないように気を付けてください。
本8合目

すぐ上の本8合目(標高3400m)には、写真左から「上江戸屋」「トモエ館」「富士山ホテル」の3軒の山小屋があります。

本8合目で吉田口が合流すると、登山者で急に賑やかになり、登山道も渋滞しはじめます。


8合5尺

8合5尺(標高3,450m)には「御来光館」があります。HPにはライブカメラがあり、登山道の様子を見る事ができます。

富士山山頂まで最後の山小屋となります。
山頂までのコースタイムは90分ですが、ご来光前は登山道が大渋滞し、山頂でご来光を見る事ができない事もあるので、時間的に十分余裕をもって登山してください。
9合目

9合目には鳥居と久須志神社があります(標高3,600m)、ここまで登れば山頂まであと少しです。

週末の吉田口は大混雑します、登山道をカラフルな登山服が行列し追い越すこともできません。

須走口本8合目までの静けさが嘘のよう、、、富士山は混雑して。。。などと言われるのも分かりますね。
須走口山頂(吉田口山頂)

登山道が混雑しなければ、本8合目から90分ほどで須走口(吉田口)山頂に到着します。
山頂には「久須志神社」と「山口屋」と「扇屋」があります。

山頂を時計回りに約3分の1周すると、御殿場口山頂、富士宮口山頂、剣が峰に行く事ができます。

郵便局は富士宮口山頂にありますが、ここから片道30分ほどかかります。
(山小屋の従業員に頼むと、有料で郵便物を運んで投函してくれるそうです。)

須走口下山道(吉田口下山道)

須走口(吉田口)は登下山道が分かれていて、山頂の公衆トイレの横に下山道の入口があります。

下山道は本7合目の見晴館、7合目の大陽館、5.5合目の吉野屋を通るため、下山中に山小屋に寄ることができます。

下山道分岐

下山開始から30分ほどで、須走口・吉田口の分岐点に来ます。

分岐点を須走口は右に、吉田口は左に向かいます。

案内の道標をチェックし、間違って違うルートで下山しないように、十分気を付けてください。

もし間違えて下ってしまったら、バスで移動するのが安全です。(須走口〜吉田口間 のバス移動ルート

砂走り

須走口下山道にも「砂走り」という、火山礫が積もった下山道がありますが、御殿場口の「大砂走り」と違い、所々に岩が出ている個所もあるので、十分注意して下山してください。
砂払い五合目

分岐から2時間ほどで5.5合目(標高2230m)「吉野屋」に到着します。ここから5合目までは樹林地帯を40分ぐらいで下山できます。もうひと踏ん張りです。
須走口5合目

山頂から約3時間30分で、須走口5合目に到着します。

須走口登山道は、樹林地帯から登山開始し、徐々に景色が変化していく楽しい登山ルートです。

他の登山道よりも空いていて、富士山は登山者が多くて混雑して。。。などと敬遠される方にもお勧めします。

幻の滝

5合目からは「小富士」や「幻の滝」へのハイキングルートがあり、秋にはキノコ狩りも楽しめ、富士登山シーズン以外でも賑わっています。


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